映画『おばあちゃんの家』感想

映画

今日はどんな気分の映画?

みなさん。突然ですがおばあちゃんとの思い出ってありますか?

私はおばあちゃんが作るきんぴらごぼうが大好きでした。

私は両親が忙しかったもので、おばあちゃんに育ててもらったようなものです。

この映画を見たら無性におばあちゃんに会いたくなりました。

そんな気分にぴったりな映画をAmazonプライムで見つけました。

紹介するのはこちら!

こちらの映画は下記のような人にオススメです。
・暑い夏にスイカバーを食べながらダラダラ映画を見たい。
・とにかく感動したい。泣きたい。
・おばあちゃんに会いたい。
・韓国映画を見たい。
・田舎に行きたい。

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引用:Amazon

タイトル:「おばあちゃんの家」

製作年:2002年

上映国:韓国

上映時間:87分
ジャンル:ヒューマンドラマ

監督:イ・ジョンヒャン
キャスト:キム・ウルブン、ユ・スンホ、ミン・ギョンフン、トン・ヒョフィ 

監督・キャストについて

この映画の監督は『イ・ジョンヒャン』というお方です。

ググってみたら女性監督でした。

本監督の作品数は本作含め3作品ほど。

そんな、数少ない映画の中で、この『おばあちゃんの家』という素晴らしい映画に出会えたことに感謝したいです。

そして、主演の子役は『ユ・スンホ』という方でした。

こちらもググってみたら驚き!

なんといっても、あんな小さい生意気なガキンチョみたいな(後で説明します笑)役の子供が大人になってイケメンになっている!という。

しかも数多くの韓流ドラマに出演している。めちゃくちゃ成功してるじゃん!と。

あれですかね。日本で言うと『神木隆之介』のような存在なのでしょうかね。

ただ一つ言えることは、大人になった『ユ・スンホ』眉毛が太い!太いけどそれが誠実さを醸し出していて似合っている。笑 そこが特徴的ですね。

そして生意気だから気がつかなかったが、よく見たら確かに子供の頃からイケメンの片鱗を示していましたね。笑

他にもおばあちゃんや村の人々とかは一般人みたいですね。

見てもらうとわかると思うのですが、このおばあちゃんが凄いのですよ色々と。

演技・表情・仕草、どれも味が出ていらっしゃる。

ジブリのキャラクターを素人声優にやらせるように、この映画も素人だからこそいい味が出ていることが見ていて分かります。

どんな映画?

一言で言うと、ちょっと生意気な、ゲーム「僕の夏休み 韓国Ver」

って感じですね。

もーーとにかく生意気な今どきのガキンチョがとんでもないど田舎で生活することになるという映画です。

母親とソウルで暮らしていた主人公サンウだが、母親が忙しくなり、サンウはおばあちゃん家に泊まりに行くことになる。おばあちゃんは耳が悪く、言葉も話すことも難しい。そんな、おばあちゃんと生意気なガキンチョ、サンウとの交流を描く映画です。

これまた、田舎の村の景色と画質の荒い感じがとにかくノスタルジー大好き人間には響くものがあるのですよ。

そしておばあちゃんや親に反抗的になってしまう時期の男の子なのです。

視聴してみると、自分もこんな時期あったなぁと少なからず思うところはあるんじゃないかと思います。

そんな、田舎×夏×おばあちゃんという、ゲーム『僕の夏休み』の要素を詰め込んだ映画になっております。

話が逸れるのですが、この映画何かに似ているなと思ったら、

北野武監督映画の『菊次郎の夏』にも雰囲気が少し似ています。

あの映画もほんとに久石譲の『summer』がノスタルジーを掻き立ててくれるんですよね〜ぜひ、そちらも鑑賞してみてください。

個人的評価(100点中)

総合点はズバリ・・・

90点

★5段階詳細評価は以下のとおりです。

一人★★★★★

恋人★★★☆☆

友達★★★☆☆

個人的に全体を通して映像も音楽もずっと見ていられる感じでしたが、さらに最後の畳み掛けがエグいです、、。涙もろい人は必ず泣くことになるでしょう。(予言)

なので、これはぜひ一人でしんみり見てください。

※恋人や友達と見たら泣き顔を見られ、恥ずかしい思いをすることになるでしょう。

評価に関して、詳しくは下記で話しますが、強いていうなら、もう少しおばあちゃんと主人公の交流を見たかった点ですかね。

私の感想(ネタバレ含む)

いやーーーー私にとってこの映画は何度見てもいいかもしれません。

まさにおばあちゃんっ子にとってこの映画は染みます。

そうでない人にも夏休みにおばあちゃんと過ごした日々を思い出すことでしょう。

親やおばあちゃんに反抗したくなる時期の子供と耳が聞こえないおばあちゃんとの交流というストーリー。

この設定がまず感動を生むスパイスなんですよね。

どうしてもおばあちゃんに心を開けないでいる主人公。

それに対してどうにかして孫を喜ばせたいおばあちゃん。

序盤から終盤にかけてずっとそんな感じだったが、とにかく主人公がかなりの悪ガキ!

花瓶を割ったり、大切にしている靴を捨てたり、汚い手で触るなって暴言吐いたり。

挙げ句の果てにおばあちゃんが髪を結くために使っている簪を盗みゲーム機の電池を手に入れようとする。

これはとんでもない悪ガキ!笑

確かに子供の頃って親とかおばあちゃんに対して反抗したくなる時期ってあったよ?

だけど流石にここまで酷いことはした記憶はない。笑

しかし、おばあちゃんはこんな生意気なガキンチョに対して何か喜ばせてあげたい。

私のことは悪く言われようが気にしない。とにかく孫をなんとしても喜ばせたい。

そんな無性の愛が描かれていましたね。

サンウが「ケンタッキーフライドチキン食べたい」と伝えるとケンタッキーの存在を知らないために、生きた鶏をわざわざ持ってきて、家でしっかりと捌くという驚きの展開。笑

私は、このおばあちゃん鶏をその場で捌いて料理とかもできるのか!すごっっ!!ってなりましたが、

少年サンウにとっては、さっきまで生きていた鶏をおばあちゃんが捌いたから、恐怖と悲しみに泣き出してしまう。笑

また、おばあちゃんはそんなにお金がないっていうのに、サンウに市場で好きな靴を買わせてあげたり、お店で好きな食べ物を食べさせてあげたりと、なんでもしてあげちゃう。

そんな中、

おばあちゃんは頑張って育てた南瓜を市場で一生懸命売っている。

その姿を見たサンウは、自分のわがままでおばあちゃんに負担をかけてしまっている、とそんな風に思い始めたのはこの頃からであると思う。(そう思いたい。)

なぜなら、帰り道にゲーム機の電池が販売されているお店を通りがかったが、いつものように電池が欲しいと駄々をこねることはなかったからです。

その辺りから、徐々におばあちゃんとの距離が縮まってきます。

その後、サンウがなぜか女の子に恋し始めたところもほっこりしましたね。

その女の子と遊びに行ってきた帰り道に怪我をして大泣きするサンウ。

ここからですよ!

おばあちゃんが壊れたゲーム機を丁寧にラッピングしていたのを思い出す。ポケットの中にはそのゲーム機が。

ラッピングを剥がすと中にゲーム機の電池を買うためのお金が入っているじゃありませんか。

しかも小銭ではなくお札で。おそらく電池だけでなくお小遣い的な感じで、これで好きにお金使っていいいよという意味でしょう。

そしてそのお金はどこから来たのか?と。

それが市場でおばあちゃんが一生懸命売ってた南瓜から来ているのだ!と気が付くサンウと私。

その瞬間サンウがボロボロ号泣し始めるわけですよ。

そして感動的なBGMが流れる、、

そこで、もーーー私もダラダラ涙がこぼれ落ちましたよ。

「あんなにお金なくて新しい靴さえ買うことができないおばあちゃんなのにこんな俺なんかのために無理して頑張って南瓜売っていたのか、、」

サンウはそう思ったに違いないです。

けどきっとおばあちゃんにとって孫を喜ばせること以上に人生において嬉しいことはないのでしょう。

だから決して無理をしているわけではなく、それが束の間の生きがいになっていたのでしょう。

喋ることも文字を書くこともままならないおばあちゃんだけど、孫への愛情を態度や行動で示している姿に心を打たれました。

そして物語の最後の最後、おばあちゃんとの別れのシーンも印象的でしたね。

今までおばあちゃんの手話に興味も示さなかったサンウが最後の最後バスの車内の後部座席で「ごめんね」を表す手話をした。

このシーンから、最後の最後にはおばあちゃんが注いでくれた無償の愛に気が付くことが出来たのだと推測します。

サンウは慣れない田舎生活で、世代も育った環境も違う村人達との交流を通して、徐々に自分の心を開き相手を理解しようという意識が芽生えたのでしょう。

やはり少年期は色々な人と関わることが重要なのだということも気がつかされました。

最後に・・・

ノスタルジー映画最高!!!

いやーー夏の終わりに見たら泣けてきましたよほんと。

おばあちゃんってなんであんなに落ち着くのでしょうか。

私も孫に優しいおじいちゃんになりたいと思います。

皆さんも素敵な映画ライフを!

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