映画『虎狼の血』白石和彌×松坂桃李 話題の衝撃作

映画

今日はどんな気分?

たまに刺激的な映画って観たくなりませんか?

今私はそんな気分で、最近話題になっている『虎狼の血LEVEL2』が気になっていたので、原点の『虎狼の血』の方をアマプラで見ました。

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引用: Amazon

上映日:2018年05月12日

製作国:日本

上映時間:126分

ジャンル:仁侠、ヤクザ

監督:白石和彌

脚本:池上純哉

原作:柚月裕子

  • キャスト:役所広司、松坂桃李、真木よう子、etc,,,

wikiより

監督キャストについて

監督はあの『日本で一番悪い奴ら』の映画の監督である、白石和彌さんが務めました。

あの映画はタイトル通り、悪い奴らしかいない映画で、綾野剛さんがまるで本物の悪党が憑依したかのように見事に演じ切りました。

あの映画も素晴らしかったのでぜひ観てみてください。

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しかし今回『虎狼の血』はただヤバイだけの映画ではないところがやばかったです。(語彙力)

同じ監督であったことを後から知ったのですが、雰囲気が似ているなと観ていて思いました。

そして、原作は柚月裕子さん(まさかの女性!)

私は原作者が女性だということに驚きを隠せませんでした。

なぜかというと、映画を見ていて、画面から嫌でも感じる「男臭さ」「ヴァイオレンス」「血生臭さ」が凄まじかったもので、これが女性の脳内から湧き上がって来るものなのだろうかと思い、信じ難かったのです。

そしてキャストは最もヤバイ刑事(大上)を役所広司さん、

そして、後半いろんな意味でヤバイ部下の刑事(日岡)を松坂桃李さんなどなど。

後述しますが、この映画のキーパーソンのお二人。本当にこの映画のために生まれてきたのではないかというキチガイっぷりに脱帽。

特に、松坂桃李はこの映画を皮切りにただのイケメン俳優から、一皮も二皮も向けた俳優になったと私は思います。

少なくとも彼の俳優人生において最も衝撃的な経験になったのではなかろうか。

松坂桃李

この2017年あたりからの松坂桃李はかなり挑戦的な役を演じていると思います。

今作ではそれらの俳優人生の経験から演技により深みが増していると感じられます。

どんな映画?

一言で言うと、、

警察×ヤクザ×やばい奴ら

三言になってるやん。

<簡単なあらすじ>

舞台は暴対法設立直前の昭和63年の広島。物語はヤクザと癒着関係にある刑事大上(役所広司)と彼を監察するよう本庁から派遣された日岡(松坂桃李)を中心に展開していく。

日岡は、一見ぶっきらぼうに振る舞う大上を、正義じゃないと批判し、疑念を持っていたが、対立する二つのヤクザ組織に対し、自らが抑止力として機能することで抗争を起こさないようにしていたことを知り、心を動かされる。

<感想>

この映画、ただのヤクザ・ヴァイオレンス系の映画と思ったらそうじゃない。

私も最初は正直こう思ってました「なんだ、これってヤクザのただグロテスクな感じの映画でしょ?」って。

けど違います。これは本当に食わず嫌いせずに見て欲しい。

まあ確かにエログロシーンはありますが、(特に最初のシーンで無理な人は無理かも笑)

ネタバレはあまりできませんが、後半の松坂桃李がただのイケメン俳優ではなく、実力派俳優であることが分かります。

逆にいうと、世間的には真面目そうでイケメンキャラの印象が強い松坂桃李をあえて起用しているところが、後半の演技に良い意味で強烈な印象を与えています。

例えるなら、「東京グールで金木くんが覚醒する時」みたいな感覚に近いです。

そして、ヤクザがどうのこうのだけでなく、ちゃんとドラマ性のある話の構成になっています。

仕事に対してどう向き合うか、また自分の人生と周りの人生にどのように向き合っていくのかということも考えさせられます。

個人的評価(100点満点中)

総合点はズバリ、、、

89点

★5段階詳細評価は以下のとおりです。

一人★★★★★

恋人★☆☆☆☆

友達★★★★★

個人的に後半戦の畳み掛けが映画の構成として素晴らしいなと思います。

また、詳細評価に関して、必ず一人か友達同士で見ることをお勧めします。笑

女性をこの映画に連れて行ったら、もしかしたら「この男こんなグロい・気持ち悪いのが好きなの??」と性格を疑われる可能性があります。お気をつけください。

友達と見にいくなら最高かもしれません。(もちろん気が合う人と)

「あのシーンやばかったよなw」とか「あの生き様かっけえよな」とか男の子同士の会話ができることでしょう。笑

私の感想(ネタバレ含む)

いやーーとにかく桃李について語り尽くせないものがありますね。

何度も言ってしまったが、後半の桃李の演技に鳥肌が立ちました。

ネタバレ厳禁な映画とはよくありますが、この映画もその一種です。

「ガミさん」こと大上刑事は刑事でありながらヤクザよりも非道なやり方でヤクザを操って広島の治安を守っている。

それに対してそのやり口が許せない「日岡」

確かに、高学歴な広島大学を卒業し、新卒で憧れの刑事になったのだからガミさんのやり方には疑問視せざるをえないだろう。

映画前半の日岡はいかにも「真面目」「童貞」「優等生」のような雰囲気があり、仕事に対しても正当なやり方で臨むタイプの人間である。

その日岡に対してガミさんの教育が激しすぎる。笑

今の時代でやっていたらパワハラモラハラ満載な教育。

ヤクザに殴られ、刃物を向けられ、ボロボロになっても相手を殴り返さない日岡に対して、「なぜ殴り返さなかった?!」と日岡を蹴り倒しながら罵倒して教育するガミさん。「殴り返さなければ今頃死んでたぞ」と。

確かに、身の危険を感じた際はどんな状況であれ護身術を使うべきであるが、、教育の仕方が壮絶。笑

そんな、今じゃ考えられない職場の上司ガミさん。

時には事件の証拠を手に入れるために火事を引き起こしたり。笑

ヤクザに情報を与えて賄賂を受け取ったり。

そもそも警察とヤクザの癒着って現実にあるのだろうか。昔は普通だったのだろうか。

しかしその「誰もやりたくない仕事」を一人請負い、広島の治安を守っていたガミさんはこう言っていた。「一度渡ってしまった綱は渡り続けるか、留まるしかない。落ちたら終わりだ」と。

日岡は今までずっとガミさんに対して疑惑を抱いており、裏で調査していた。

その際にガミさんが過去に人殺しをしたという疑惑が浮き上がってしまった。

しかし、その人殺し事件は、ガミさんが人を殺したのではなく、クラブ梨子のママ(真木よう子)による殺人事件だと分かりました。

梨子ママを庇うためにそのような結果になったことをガミさんの死後に知ることになります。

なぜ庇ったかというと、梨子は妊娠中であり、ガミさんの大切な街の大切なママであったから、自分を犠牲にしてでも梨子ママを守りたかったのです。

ガミさんという人間はとにかく堅気を守るためには何を捨ててでも、どんな事でもするような刑事であったのです。

日岡はその詳細を梨子ママ本人の口から聞くと、今までガミさんに対して感じていた憎悪や疑問視がアホらしく感じてくる。

そして家に帰ると自分の捜査日記にガミさんが添え書きをしていたことに気がつく。

そこにはガミさんの汚い字で「だからお前は刑事に向いてない!」とか「そこがダメなんじゃ」とかいつもの悪口やらなんやらが書かれている中、ある一文を目にする。

「これはようがんばったの〜ほめてやる!」という汚い字で書かれた一文。

今は亡きガミさんを思いながら、その日記を見た日岡は大粒の涙を流しました。

日岡がガミさんのことを裏で調査していたことをガミさんは勘付いていたのかも知れない。

否、あれほどの腕利きの刑事が気付かないわけがない。。

けれど実際のところ、彼は部下に疑われながらも、あるいは日岡がそういう真面目な性格であることは知っておきながら、堅気を死ぬ気で守る生き様を行動で示したかったのではないだろうか。

そこから、日岡はガミさんを殺したヤクザ達へ報復することを決意する。

豚の糞がガミさんの胃袋から検出されたことから例の豚小屋が脳裏に浮かぶ。

あいつに違いない。証拠もないのに確信に満ちた顔で日岡はあの豚小屋に向かう。

そこでガミさんが愛用していたライターを見つける。

日岡は復讐心と純粋な憎悪で実行犯の一人である男を殴りに殴り、その憎悪は真っ直ぐであるがゆえにその男を殺しかねない程の暴力であった。

ここで、視聴者はヤクザ映画では珍しく、日岡に感情移入してしまったことでしょう。少なくとも私はそうでした。

まさか任侠ものの映画でこんなにも泣かせにくるものなのかと。

そこから、真面目でタバコも吸わないような日岡だったが、タバコも吸うし、平気でヤクザの人と交渉して人殺しを依頼するし、豹変ぶりがすごい。

最後に一ノ瀬を逮捕することで尾谷組を弱体化させることに成功する。
日岡は死ぬ気で堅気の生活を守ろうとしていたガミさんの意思を継ぎ、危険な綱渡りをすることを決心したのであろう。

物語は日岡がこれからどのようなヤバイ刑事になっていくか楽しみな感じで終わりを告げました。「虎狼の血LEVEL2」に続く。

最後に

刑事ってかっこいい!

ガミさんはじめ、命がけで人様の平和を守っている人たちがいるってことをこの映画を見て知りました。

私はヤクザとか暴力的なものには興味はなかったのですが、この映画はただのヤクザものではなく、人間の闇の部分と光の部分を上手く描いているなと感じました。

ほとんど地獄みたいな映像が多いですが、現実っていい事ばかりじゃないんだと再確認できます。

また、人生かけて仕事に取り組んでいる人たちがいるのだという事実、そして、その人達のおかげで幸せに暮らせている自分たちがいるのだということの再確認。

仕事だけでなく、人生って大変だし辛い事ばかりだけど、日岡みたいに図太く生きていこうと思いました。

以上!心にズドンと残る1作でした。

皆さんも素敵なキネマライフを!

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