こんにちは。今回は、基本情報技術者試験にもよく登場する「エンタープライズアーキテクチャ(EA)」についてまとめます。
「なんだか難しそう…」「アーキテクチャって建築の話?」という方でも、この記事を読めばスッキリ分かるようになります!
🔰 エンタープライズアーキテクチャとは?
エンタープライズアーキテクチャ(Enterprise Architecture)とは、企業や組織の業務と情報システム全体を体系的に整理し、最適な構造を設計・管理する枠組みのことです。
一言で言えば、「会社全体の業務とITの地図」のようなものです。
以下のような悩みを解決するために活用されます:
- 部署ごとにバラバラなシステムで非効率
- 業務の全体像が見えない
- システムの追加や変更が困難
📚 4つのアーキテクチャ領域
エンタープライズアーキテクチャは、主に以下の4つの領域に分けて整理されます。
アーキテクチャ | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
ビジネスアーキテクチャ(BA) | 企業の業務プロセスや組織構造を表す | 販売・在庫管理・人事・会計の業務フロー |
データアーキテクチャ(DA) | 業務で扱うデータやその関係性を定義 | 顧客情報・商品情報・注文情報のER図 |
アプリケーションアーキテクチャ(AA) | 業務を支えるシステムやアプリの構造 | 販売管理システム、会計システムの構成 |
テクノロジーアーキテクチャ(TA) | ネットワーク、OS、ミドルウェアなどの技術的構成 | Windows Server、AWS、DBMS、LAN構成 |
📝 基本情報技術者試験での出題パターン
試験では、以下のような観点で出題されることが多いです:
- 各アーキテクチャの違いや対応範囲
- 業務・情報・技術を整理する目的
- EA導入のメリット(統合性・効率化・標準化など)
用語だけでなく、「なぜ導入するのか」「どんな場面で使うのか」まで意識すると、得点しやすくなります。
💡 EA(エンタープライズアーキテクチャ)導入のメリット
- 業務とシステムの全体像を「見える化」
- IT投資の無駄を削減
- 業務変更やDX推進がしやすくなる
- 部門間の連携がスムーズになる
ITエンジニアだけでなく、マネジメント層にも役立つ視点です。
🧭 代表的なフレームワーク「FEA」や「TOGAF」
EAを導入・運用するためのフレームワークも存在します:
- FEA(Federal Enterprise Architecture):アメリカ政府が提唱。公共分野向け。
- TOGAF(The Open Group Architecture Framework):世界的に使われるEAの標準。
試験でフレームワークの名称が出ることは少ないですが、知っておくと実務でも応用しやすくなります。
まとめ:EAは企業の“設計図”
エンタープライズアーキテクチャは、企業の業務とITを一体として捉え、最適な設計と運用を行うための枠組みです。
試験対策としては、以下を押さえましょう:
- EAの4つの構成(業務/データ/アプリ/技術)
- 全体最適化と見える化の重要性
- EAによって得られるメリット
今後のITキャリアでも必ず役立つ考え方ですので、ぜひこの機会にしっかり理解しておきましょう!
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