こんにちは!
今回は、「データウェアハウス(DWH)」と、その周辺で使われるツールについて、試験に出てくる選択肢をもとにわかりやすく解説していきます。
✅ 問題
データウェアハウスに業務データを取り込むとき、データを抽出して加工し、データベースに書き出すツールはどれか?
ア)ETLツール
イ)OLAPツール
ウ)データマイニングツール
エ)統計ツール
✅ 正解は……「ア)ETLツール」!
では、なぜETLツールが正解なのか? 他の選択肢と何が違うのか?
それぞれのツールの役割を順番に見ていきましょう!
🔷 ア)ETLツール(正解)
✔ 何をするツール?
ETLとは、以下の3つの処理の頭文字をとったもの:
- E:Extract(抽出)
→ 業務システムなどからデータを取り出す - T:Transform(変換)
→ 不要な情報を除いたり、形式を整えたりする(例:日付フォーマット統一) - L:Load(書き出し)
→ 加工したデータをデータウェアハウスに格納する
💡 一言で言うと?
DWHにデータを取り込むための前処理専門ツール!
🧠 試験対策ポイント
- データの移動・変換・統合といえば「ETL」
- 「業務システム → DWH」への橋渡し役
🔷 イ)OLAPツール(不正解)
✔ 何をするツール?
OLAP(Online Analytical Processing)ツールは、
データウェアハウスに蓄積されたデータを多角的に分析するためのツールです。
🧊 多次元分析ができる
例:
売上データを「地域 × 年度 × 商品」でドリルダウン(詳細化)やピボット(視点変更)して集計・分析できる!
💡 一言で言うと?
DWHに入れた後のデータを“いろんな角度”で分析するツール!
🔷 ウ)データマイニングツール(不正解)
✔ 何をするツール?
データマイニング(Data Mining)は、
大量のデータの中からパターンやルールを自動的に発見する分析手法です。
例:
「この商品を買った人は、あの商品も買いやすい」
といった隠れた法則や相関関係を見つける。
💡 一言で言うと?
DWHに蓄積したデータから“新しい発見”をするツール!
🔷 エ)統計ツール(不正解)
✔ 何をするツール?
統計ツールは、
平均・分散・標準偏差などの統計的手法を使ってデータを解析するツール。
Excelの分析ツールやR、SPSSなどが代表例。
💡 一言で言うと?
データに統計処理をかける“数学的分析ツール”!
✅ まとめ
ツール名 | 主な役割 | ポイント |
---|---|---|
ETLツール | 抽出・変換・書き出し | DWHに取り込む前の処理担当 |
OLAPツール | 多次元的な集計と分析 | DWHに入れた後に使う |
データマイニングツール | パターン・ルールの発見 | AIっぽい賢い分析 |
統計ツール | 数学的にデータを解析 | 数式ゴリゴリ系 |
🎓 試験対策アドバイス
- 「DWHにデータを入れる前」=ETLツール
- 「DWHのデータをどう見るか」=OLAPやデータマイニング
- 統計ツールはもっと広く、研究・分析にも使われる
選択肢の役割をしっかり区別できれば、他の問題でも応用できますよ!