こんにちは!
今回は、インターネットにおける電子メールの規約に関する問題を取り上げ、特に重要な「MIME」について、他の選択肢と比較しながらわかりやすく解説していきます。
✅ 問題
インターネットにおける電子メールの規約で、ヘッダフィールドの拡張を行い、テキストだけでなく、音声、画像なども扱えるようにしたものはどれか。
ア)HTML
イ)MHS
ウ)MIME
エ)SMTP
✅ 正解は……「ウ)MIME」!
では、それぞれの選択肢がどんなものか、順に見ていきましょう!
🔷 ウ)MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)【正解】
✔ 何をするもの?
MIME(マイム)は、
電子メールでテキスト以外のデータ(画像・音声・動画・添付ファイルなど)も送れるようにするための規格です。
もともとメールはテキストしか送れない「ASCII文字」ベースの仕組みでしたが、
それを拡張して、画像やPDFなどのバイナリデータも送れるようにしてくれたのがこのMIME!
🔍 具体的には?
- 「Content-Type」や「Content-Transfer-Encoding」などのメールヘッダに拡張情報を追加
- 添付ファイルをBase64形式などでエンコードして、テキストとして送信できるようにする
💡 一言で言うと?
「添付ファイルOK!」にしてくれるメールの進化パック
🔷 ア)HTML(HyperText Markup Language)【不正解】
✔ 何をするもの?
HTMLは、
Webページを記述するためのマークアップ言語です。
メールでHTML形式を使うこともありますが、
HTMLは「メールを装飾する」だけであり、画像や音声を送る仕組みそのものではありません。
💡 一言で言うと?
「見た目を作る言語」であり、「送る規格」ではない!
🔷 イ)MHS(Message Handling System)【不正解】
✔ 何をするもの?
MHSは、
X.400という電子メールの国際標準規格におけるメッセージ処理システム。
ただし、これはインターネットメール(SMTPベース)とは別系統の規格です。
試験でもあまり登場しませんが、「メールを中継するシステムの仕組み」ぐらいでOK。
💡 一言で言うと?
今の主流(SMTPメール)とは別の古い標準
🔷 エ)SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)【不正解】
✔ 何をするもの?
SMTPは、
電子メールを**送信するためのプロトコル(通信ルール)**です。
メールの送り出しには必須ですが、添付ファイルや画像などを扱える機能は持っていません。
MIMEとセットで使うことが多く、SMTPが「送信」、MIMEが「中身の拡張」という役割分担。
💡 一言で言うと?
「メールを送る役目」だけど、添付は知らない人!
✅ まとめ
選択肢 | 名称 | 主な役割 |
---|---|---|
ア)HTML | Webページを作る言語 | メールの見た目装飾にも使えるが、拡張機能はない |
イ)MHS | メッセージ処理システム | 古いメール標準。現在主流ではない |
ウ)MIME | マルチパートメール規格 | 画像や音声、添付ファイルも扱えるようにする |
エ)SMTP | メール送信プロトコル | メール送信を担当。添付の仕組みはなし |
🎓 試験対策のポイント!
- 「メールに画像や音声を添付」=MIME
- 「メールを送る」=SMTP
- HTMLは見た目を作るだけ
- MHSは旧規格なので、今はあまり出番なし
試験では「役割の違い」が問われやすいので、セットで覚えておくと安心です!