こんにちは!
今回は、クラウドサービスとセキュリティ評価に関わる重要な制度、ISMAP(イスマップ)についてご紹介します。
「ISMAPって何?政府が関係してる?どんな意味があるの?」という方もご安心ください。
本記事では、ISMAPの概要、目的、対象、企業への影響、そして試験対策のポイントまで、やさしく解説します。
✅ ISMAPとは?
正式名称は
Information System Security Management and Assessment Program
日本語では
「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」です。
つまり、政府(国)がクラウドサービスを安全に利用するための評価制度なんです。
(クラウドって正式名称のどこから出てきた?と思った方!私も同意見ですがクラウド関連みたいです、、)
🛡 ISMAPの目的は?
ズバリ、
政府が安全にクラウドサービスを導入できるように、セキュリティ基準を統一して、事前にチェックしておく制度です。
これにより、以下のようなメリットがあります:
- 政府機関:安全なクラウドサービスを素早く導入できる
- 事業者(クラウド提供側):一度評価を受ければ、複数の政府機関への導入がスムーズになる
- 国全体:コスト削減・セキュリティ強化・デジタル化推進が加速
🧱 ISMAPの仕組み
ISMAPには以下の3つの主要な関係者がいます。
関係者 | 役割 |
---|---|
ISMAP運営委員会 | 制度設計・審査基準の策定・評価リストの管理 |
セキュリティ評価機関 | 事業者が提出した資料をチェックし、基準に合致しているかを評価 |
クラウドサービス提供者 | 評価を受けたいクラウドサービスを申請し、必要な文書を提出 |
評価に合格すると、そのクラウドサービスは**「ISMAPリスト」に登録**され、政府機関は安心して利用できるようになります。
🗂 ISMAPが評価する主なポイント
ISMAPでは、国際標準(ISO/IEC 27001など)を参考に、約130項目のセキュリティ要求事項が定められています。
主な評価項目は以下のようなものです:
- 情報セキュリティポリシー
- アクセス制御
- データ暗号化
- ログの管理
- インシデント対応
- サービスの可用性 など
🏛 対象となるシステムは?
- 政府機関のクラウド利用が対象
- ただし、民間企業にも影響あり!
近年では、政府だけでなく自治体や一部の民間企業も、ISMAPを**「セキュリティのお墨付き」**として評価する傾向があり、認証済クラウドは競争力が高まっています。
💡 試験対策ポイント
基本情報技術者試験・ITパスポートでは、以下のような出題が考えられます。
問:ISMAPの説明として適切なものはどれか?
ア)政府が利用するクラウドサービスのセキュリティを評価する制度
イ)企業のIT人材のスキルを評価する制度
ウ)クラウドサービス間の接続性を評価する制度
エ)政府職員のセキュリティリテラシーを評価する制度
→ 答え:ア)
また、ISMAPの英語略称や、評価機関の役割なども問われる可能性があります。
📝 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | ISMAP(Information system Security Management and Assessment Program) |
対象 | 政府情報システムで使われるクラウドサービス |
目的 | セキュリティ水準を評価・可視化し、安全なクラウド導入を支援 |
メリット | 政府:選定の効率化、事業者:信頼の証明、国:DX推進 |
試験対策 | 「政府×クラウド×セキュリティ評価制度」で覚える! |
🗣 最後にひとこと
ISMAPは、日本のデジタルガバメントを支える大切な仕組みです。
クラウドサービスがますます普及する今、エンジニアや情報処理技術者としても、しっかり押さえておきたい制度ですね!
それでは、次回もお楽しみに!✍️