こんにちは!
今回は、ネットワークのトラブルシューティングや確認作業で必須の、4つの定番コマンドをご紹介します。
🎯 今回扱う4つのコマンド
arp
ipconfig
netstat
ping
これらはどれも、ネットワークの状況を確認するためのコマンドで、試験にも実務にも頻出です。
🧩 1. arp:MACアドレスを調べるコマンド
🔍 何ができるの?
ARP(Address Resolution Protocol)は、IPアドレスから対応するMACアドレスを取得するプロトコルです。
コマンドとしてのarp
は、ARPテーブルの表示・操作に使います。
🖥 使用例
arp -a
→ ARPキャッシュ(IPとMACアドレスの対応一覧)を表示
🧠 試験ポイント
- 通信相手のMACアドレスを知りたいときに使う
- ARPはデータリンク層(第2層)で動作
🧩 2. ipconfig:IPアドレスなどネットワーク設定を表示
🔍 何ができるの?
ipconfig
は、Windowsで使えるネットワーク設定の確認&操作コマンドです。
自身のIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどを確認できます。
🖥 使用例
ipconfig
→ IP設定を表示
ipconfig /release ipconfig /renew
→ DHCPによるIP再取得
🧠 試験ポイント
- 自分の端末のネットワーク状態確認に便利
- Windows専用(Linuxでは
ifconfig
やip
コマンド)
🧩 3. netstat:通信状況を一覧で確認!
🔍 何ができるの?
netstat
(ネットワーク・ステータス)は、現在の通信接続状況やポートの使用状況を表示するコマンドです。
たとえば、「どのアプリがポート80を使っているか」「どことTCP通信しているか」がわかります。
🖥 使用例
netstat -an
→ 現在の接続状態、ポート番号、IPなどを一覧表示
🧠 試験ポイント
- 通信中のポート番号やプロトコル(TCP/UDP)の確認に使う
- セキュリティやトラブル調査に便利
🧩 4. ping:相手に到達できるか確認!
🔍 何ができるの?
ping
は、指定したIPアドレス(またはホスト名)にパケットを送り、応答が返るかを確認するコマンドです。
通信ができるか、どのくらい時間がかかるかがわかります。
🖥 使用例
ping google.com
→ Googleまでの到達性と応答時間を確認
🧠 試験ポイント
- 「接続できるかどうか」を最も手軽に確認できる
- ICMPプロトコルを使用(ネットワーク層)
✅ まとめ:用途別コマンド早見表
コマンド | 主な用途 | 補足 |
---|---|---|
arp | IP⇔MACアドレスの対応確認 | ARPテーブルを表示 |
ipconfig | 自分のIP設定を確認 | Windows専用 |
netstat | 通信中の接続・ポート確認 | セキュリティにも有用 |
ping | 通信相手に届くか確認 | 最初の疎通チェックに最適 |
📌 試験対策メモ(2023年度以降)
ping
のプロトコルはICMParp
はデータリンク層netstat
でポート番号やTCP通信がわかるipconfig
はIPアドレスやゲートウェイの確認に使う
✍️ 最後にひとこと
これらのコマンドは、ネットワークの「見える化ツール」です。
トラブルの初期対応はまず ping
や ipconfig
、詳しい分析は netstat
や arp
を使う、という流れが基本!